研究の成果
 
1 教育情報共有化プロジェクトアンケートの実施と分析
 
 我々教員の職場のIT環境は、本校の場合、昨年度まで備品で個人が使用できるパソコン(以下PCと省略)が職員室に5台という状態で、しかもそのPCはかなり旧式のものであった。大阪府のばあい学校情報ネットワークや総務サービスセンター(SSC)を通じてインターネット接続環境にあるPCがここ1〜2年で増加し、大幅にIT使用環境は改善されたが、教員全般のIT活用技能はまだ途上にあるといわざるを得ない。
 
 アンケート結果を見ても“パソコンは使わない”という社会科教員がいまだ10%おり、同じ質問をした現役女子大生(188名・教員志望)の1%という結果と比較しても大変遅れた状態にある。また、ワープロソフトを使用しない教員も6%おり、IT活用技能はかなり低いといわざるを得ない。また、文部科学省のHPより確認した全国の教員のIT度調査(ITを活用する・ITを活用した授業をおこなうといった項目)で見ても大阪の教員のIT度は大変低い状態にある。
 
その他アンケートにおける主な項目を以下に挙げておく。
アンケートの実施時期 平成16年7月
 対象 : 大阪府の公立・市立・私立の地歴公民(社会)科の全教員
                     → アンケート集計結果はHP上に掲載
 アンケート回答数 : 353人
 
主な特徴
パソコンは使わない教員が −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−10%
ワードや一太郎などのワープロソフトを使って簡単な文章も書かない教員が −−−6%
インターネットを毎日必ず利用する教員は −−−−−−−−−−−−−−−−−55%
Eメールを毎日必ずチェックする教員は  −−−−−−−−−−−−−−−−−−41%
自分のホームページを公開している教員は −−−−−−−−−−−−−−−−−−6%
いつも手書きのプリントを用意し、パソコンを使う必要性を感じない −−−−−−7%
配布プリント(文章のみ)は、ほとんどパソコンで入力・編集し、印刷している−79%
 
 この結果は、大阪の社会科教員のIT度の低さが露呈したといえるもので、共有化を通じて様々な面から大阪の社会教員全体のIT度を高めていくことが急務であると痛感した。
 
 また、上記のアンケートとは別に、実際のHP作成および活用上の問題点を探るために、『教育情報共有化に関するアンケート』を実施し、登録状況や利用状況の確認、共有化ホームページや、共有化事業で取り組んだら良いと思われるテーマの募集等、プロジェクト推進上の課題を探りながら研究活動を進めた。


 
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